5月, 2014年
立ち上がれペン製作
2年前になると思います。
MOUNT FUJI ARCHITECTS STUDIOさんからの相談で、
立ち上がれペンを製作することになりました。
今まで、飾るものとしか製作していなかった張子の新たな可能性でした。
起き上がりになっていて、
ペンとして使用出来るように製作、
「こういう張子作ってみたかった!」
「使える張子作ってみたかった」
「絶対、形にする!」
と思い入れのある張子です。
けっこう、技術がいる作品です。
機械生産ではまだ形にするのは難しいと思います。
大黒屋は手作りに価値を見いだし、こだわって来て良かったと思いました。
今回この作品が、
スペイン、バルセロナで開催される展示会「東北の道」に出展されることになりました。
実は、数年前、東京での国際会議、IMF(国際通過基金)の、
参加者お土産品の最終選考に残っていた作品でした。
今回はバルセロナでのお披露目、
世界中の人に、張子の可能性を知ってもらいたい、
また、日本のものづくりの技術の高さも感じてもらいたいと思っています。
この作品のプロジェクト、East Japan ProjectのHPページ↓
http://e-j-p.org/collection/09-tachiagare-pen/
動いている「立ち上がれペン」は、
こちらのYou Tubeで↓
張り子の型製作
張り子の型製作に入っています。
今回は特大サイズになります。
ここまで大きいと、木にこだわりたくとも、
手に入りにくく、加工も大変になります。
イメージ的には、張り子とギャップのイメージがあり、
あまり言いたくないのですが、
スタイロフォームというのを使用します。
このスタイロフォームを使用する事により、
大きな張り子にも挑戦出来るようになったのも確かです。
型の製作は私が一番好きで得意な行程です。
なかなか型製作出来る職人さんがいなくなり、
私は貴重な存在となっています。
私が小さな頃から父祖の型製作の後ろ姿を見ていたら出来る事だと、
亡き祖父に感謝しています。